ここ数年、アナログオンリーでレア盤と呼ばれるアイテムや、コンピCDにも収録されなかったような未CD化音源のアルバム再発が著しい。
その市場は正規手続きを経たものからブートレッグなものまで様々。
Phyllis ST. Jamesのアルバムも遂にCD化決定!
「未CD化」の記述を冒頭に集めておいたので編集がしやすくてよかった(笑)
Phyllis ST. Jamesは才能溢れるソングライターであり、パーカショニストでもある。ネットで検索すると、Norman ConnorsやRodney FranklinといったJazz寄りのアーティストから、The Jones GirlsやTeddy Pendergrass、Atlantic Starrなどの名だたるミュージシャンのバックコーラスとして数々にアルバムに参加しキャリアに磨きをかけ、84年に
満を持してこのソロアルバムをリリース。殆ど彼女の作曲で、しかも超大手のMotownから。決してド新人扱いでないのが窺い知れる。
A-1は、かなり人気もありダンクラシーンでは既に定番ヒットになっている。粘着性を帯びた哀愁メロディが心を揺さぶる仕上がり。
Phyllisの伸びのある余裕なボーカルが転調部分で最高潮に達する際には、落涙する感動を覚えるキラーチューン。
このヒット曲は過去何枚かのコンピCDに収録済み。
エクステンドされた12"(別掲)のリリースされている。(Smoooth Rock Mixx.5に収録)
続くB-2(Smoooth Rock Mixx.8に収録)もドライブ感溢れるグレイトダンサー。
ノエビア化粧品の、プライベートジェット機を操縦するモデル級のいい女が、その仕事を終え、制服をドレスに着替えて女に戻るシーンのCMで、是非BGMに使ってもらいたい(意味不明ですいません)。
A-3は、映画フラッシュダンスの挿入歌でMichael Sembelloのアルバムや、Two Tons O' Fun/Weather GirlsっぽいHI-NRGギリギリのダンサーだが、全然悪くない。
A-4は、数年前某ソウル評論家の大先生が編集したコンピCDに収録された。NYマナーに則った秀作ダンサー。4分弱の曲なので12"のエクステンドされたVerがあると嬉しい。
A面最後の曲は、Phyllisが歌い上げる荘厳なバラード。
B-1もNY系のナイスダンサー。他にB-4もオススメしたい。この曲はある意味最も84年らしいデジタルダンサーだが、逆に考えるとアルバムは84年リリースなのに、決して打ち込み中心の曲ばかりではないところが、Phyllis ST. Jamesのソングライターとしての才能も感じる。
A面は、81〜82年頃のテイストが多いので、書き溜めていた曲をソロアルバムでまとめあげたのかもしれない。
いずれにしても、駄作が一曲もなく、且つどれも完成度が高く「アルバム」として聴いたときにまとまりがある。「傑作アルバム」と言っても過言ではない。