80's Soul再発ブームは歓迎すべき現象で、遂にNetworkもリリースされた。Ramshorn盤は最高額86,000円まで高騰したが、再発が1/10程度の値段になり騒ぎは沈静化。80'sをプレイするDJの手に渡り、全国のClubやイヴェントで当たり前のようにかかれば、ConFunkShunやBar-Kays同様の扱いで人気がでて認知されるだろう!
兼ねてから再発間近と噂のアルバムがリリース(アナログ)され、遂にCD化決定!因みに複数枚買う場合はHMVが安いです(笑)
イタリアのモータウンレーベルとも言えるFulltimeから82年にリリースされたアルバムは、80's好きなら聴けば一発で気に入る完成度を持っている。全編通して聴くと、意外にもI
Am / EW&F(79)と近い印象を受けるかもしれない。
I AmのA1(In The Stone)からA2(Can't Let Go)の間には、EW&F特有のリズムリフが収録されており、曲間のブランク部分がなく繋がっている。スローのAfter
Love Is Goneのエンディングにも前記のようなリズムパターンがフェードインしてきて次のLet Your Feering Showへと繋がっている。A4・6曲目やSide B3曲目がまさにこれで、上掲曲リストに時間を載せたのは、I Am(Selectionのように曲名にはなっていないが)との比較を分かりやすくするためだ。
いま聴けばどってことないI Am / EW&F(79)のアルバム構成が当時はとてもかっこよく感じたものだ。
70's後期から80's初中期にかけてEW&Fのパワーは並はずれており、数々のバンドやアーティストに多大な影響を与え、多くのフォロアを生んだ。
USから遙か離れたヨーロッパのバンドにもEW&Fの影響が絶大だったことが充分理解できる。Selectionの連中も当時EW&Fのアルバムを聴きぶっ飛んだに違いない。
内容をSelection本編に移そう。
A1曲目Got To Be Real曲からただごとでないことを予感させる。Fire
RiffからDesireのイントロのホーンや、ドライヴ感溢れるA2曲目Rebel On The Run(Smoooth Rock Mixx.15に収録)は、まさにEW&Fそのもの。Ride The Beam(Smoooth Rock Mixx.14に収録)では、フィリップベイリーばりのファルセットヴォイスを聴かせているが、ここは12"同様普通に歌ったほうが良かったかも。Sprit
At The Endでは、USのB級ファンクバンドを彷彿とさせる暴れるスラップを聴かせている。Side Bラストのスローを除き、全て80'sファンクマナーに則った及第点を超えるダンサーが満載。
更に特筆すべきは、12"の4曲だけで、アルバムを凌駕する内容。12"はAlbumVerを豪奢にRemixしているだけでなく、AGOやKANO、Dr.TOGOでお馴染みのGlenn
Whiteが12"に限ってヴォーカル部分を録音し直す力の入れよう。クオリティの高い仕上がりになっている。イタリアのLutherとも言われるGlenn
Whiteの粘っこいヴォーカルが、アルバムとの評価が分かれるところだが、歌の上手さはアルバムでのヴォーカリスト(名前は不明)とは比較にならない。
「教わって、憶えて、真似て、超えること。」
仕事や社会、人生に於いて、師事する諸先輩のように成長するために言われてきたこの言葉も、音楽にも通じ、EW&Fを完全に意識しているSelectionにも当てはまるかも知れない。しかし偉大すぎで超えられなかったようだ。